ワインエキスパート概論08|フランスワインの歴史
今回は、ワインエキスパートの学習として「フランスワインの歴史」について整理します。
フランスワインは、世界的にも有名な存在ですが、その背景には長い歴史があります。
単に「有名な産地が多い」というだけでなく、ローマ帝国の拡大、中世の銘醸地の発展、病害や戦争、そしてワイン法の整備など、さまざまな出来事を経て現在の形になっていることを学習しました。
フランスワインの始まり
フランスでのワイン造りは、紀元前6世紀ごろに始まったとされています。
発祥の地は、フランス南部のマルセイユ周辺です。
その後、ローマ帝国の拡大に伴い、ワイン造りはフランス南部から北へ広がっていきました。
現在のフランスワインの広がりも、こうした歴史の積み重ねによって形づくられてきたと考えると、産地ごとの背景にも興味が湧いてきます。
フランスの二大銘醸地
フランスワインを学ぶうえで重要なのが、ボルドーとブルゴーニュです。
どちらも、現在でも世界的に有名な銘醸地です。
中世ごろには、この2つの地域がフランスワインを代表する産地として発展していきました。
学習していて感じたのは、フランスワインは「国全体で有名」というよりも、地域ごとの個性が非常に強いという点です。
1855年の出来事
フランスワインの歴史で重要な出来事のひとつが、1855年のパリ万博です。
パリ万博ではフランスワインの価値を「味」だけでなく、世界中の人に伝わる“格付け表”として見える化した出来事であったようです。
このときフランスワインの品質を世界に示すために、ボルドーワインの格付けが設けられました。
対象となったのは、主に次のワインです。
- メドックの赤ワイン
- 一部グラーヴのシャトー・オー・ブリオン
- ソーテルヌ&バルサックの甘口白ワイン
フランスワインを襲った不運
フランスワインの歴史は、華やかな出来事ばかりではありません。
ワイン産地は、さまざまな不運にも見舞われてきました。
代表的なものが、カビ病やフィロキセラ禍です。
フィロキセラはブドウの樹に大きな被害を与え、フランスのワイン造りにも深刻な影響を及ぼしました。
さらに、1914年に始まった第一次世界大戦では、ドイツ国境に近いシャンパーニュ地方が大きな被害を受けました。
シャンパーニュは現在では華やかなイメージのある産地ですが、歴史を学ぶと、戦争による苦しい時代もあったことが分かります。
産地偽装とワイン法の整備
こうした混乱の中で、産地を偽ったワインも現れました。
本来の産地ではないワインを、有名産地のワインとして売るような問題です。
このような問題への対策として、ワイン法が整備されていきました。
ここで重要になるのが、「テロワール」という考え方です。
テロワールとは、土地の気候・土壌・地形などがワインの個性に影響するという考え方です。
フランスでは、この土地ごとの個性を大切にし、特定の土地に対して品質保証を与えることで、生産者と消費者を守る仕組みが作られていきました。
まとめ|フランスワインは歴史と土地の積み重ね
今回は、フランスワインの歴史について学習しました。
フランスワインは、紀元前6世紀ごろに南部のマルセイユ周辺から始まり、ローマ帝国の拡大とともに北へ広がっていきました。
その後、ボルドーやブルゴーニュといった銘醸地が発展し、1855年のパリ万博ではボルドーの格付けが設けられました。
一方で、カビ病、フィロキセラ禍、第一次世界大戦など、多くの困難にも直面してきました。
そして、産地偽装などの問題に対応するため、ワイン法が整備されていきました。
フランスワインを学ぶうえでは、単に有名な産地や銘柄を覚えるだけでなく、「なぜ土地が大切にされるのか」を理解することが重要だと分かりました。
以上、本日の学びでした。
参考文献:「ゼロからスタート! 紫貴あきのソムリエ試験1冊目の教科書」

